原作沿いパラレル(いやパラレルじゃなくてもいいんだけd(ry
死の大地前の5日間の修行辺り。














多分上の絵じゃサッパリ分からないと思うんですけど、こんな感じになってます。




 数分の噴射が続き、ヒュンケルは堪えきれずに謎のガスをだいぶ吸い込んでしまった。だがまだこの心臓は止む事はない。胸の中のも、時々肩を上げて息をしている。どうやら即死性はないらしい。けれどもいつ死に至るかもしれない、ヒュンケルは己の身体の変調に慎重に気を配っていたのだが、一つ大きく変調をきたす所があった事に気付いた。
 身体が熱い。燃えるように熱いのだ。
 しかも猛る身体は徐々に原始的な欲求に支配されていく。ヒュンケルの意思とは反して、それは鎌首をもたげて自己を主張しはじめた。焦るヒュンケルはいきりを冷まさんと心を無にしようと努めたが、その欲求の行き場は自然と胸の中にいるに向けられてしまう。やめろ、と自分の身体に叱咤しても聞く耳を持たない。これ以上はまずい。ガスが収まったのを見計らって、やや乱暴にを身体から引き離した。
「大丈夫か?」
 誤魔化すような気遣いが自分ながら白々しいが、心配なのは本当だ。俯いているの顔を窺わんと覗き込んでみた。はゆらりと顔を上げる。

 そこにあるのは熱に浮かされ潤んだ瞳。汗ばんだ薄桃色の頬。浅い呼吸を紡ぐ熟れた果実のような唇。

 一瞬にして目を奪われたヒュンケルの空っぽの頭に、警鐘が鳴り響く。
 まずいまずいまずいまずいまずい。このままではまずい!
 ヒュンケルは踵を返して、この空間を作り上げている根に向かっていく。そして力の限りに拳を叩きつけた。 
「ここから出せ!」
 自分らしくないとは思ったが、動揺を隠し切れない。弾けんばかりの昂ぶりを声を荒げてこの樹の根にぶつけなければ、向いてはいけない方向に向けてしまいそうだったからだ。だがそんなヒュンケルを嘲るように根から再びガスが噴射され、それを思い切り吸い込んでしまった。ヒュンケルはむせながら後ずさる。
「くそッ!」
 どうあっても閉じ込めていようという思惑が垣間見られる。まるで意思でもあるように。何者かの意思や策が介入しての事なのか、魔王軍の仕業なのかと、考えを張り巡らせようとするが、上手くいかない。意識を考えに集中させなければいけないのに、逆らい難いエネルギーで、あるひとつの事に意識が向いてしまうのを止める事が出来ない。
「……うっ……く」
 呻き声につい振り向いてしまったが、これが最後。後悔しても遅く、ヒュンケルはもうその姿から目が離せなくなってしまった。
「熱い……身体が、熱、い……」
 熱のこもった吐息が繰り返されるたび、小さな肩が上下する。そして苦しげに開いている唇がみるみる薔薇色に染まっていく。連想されるイメージが頭から離れてくれない。
 は身体の異変の正体を尋ねようと顔を上げ、ヒュンケルを見る。だが交わった視線に、は一瞬ビクリと身体を震わせた。その視線を乱暴に外すと、自分の身体を守るように、いや、抑えるように抱き締める。そして髪を振り乱しながら頭を振ると、さらに強く自分の腕を握り締めた。
「や……! 違……ッ!」
 己の身体に起きている異変が何であるか、も気付いたらしい。頭から追い出そうとしてか、何度も頭を振り、食い込むほど腕に爪立てる。その気持ちはヒュンケルも同じだった。自分も手の平の皮膚を破らんばかりに強く握り締め耐えるしかない。
 狂いそうな身体を押さえ付け、まるで力いっぱい駆けた直後のように息を荒げているは、既に涙を零していた。
「ごめんなさい……! ごめ、なさ……! ごめ……ん」
 身体の辛さもあったが、何より自分の意思と反して反応してしまう身体を、操立てたアバンに申し訳なく思っていた。節操のない自分に情けなさもあっただろう。何度もしゃくり上げながら、言葉にならない謝罪を繰り返す。吸い込む息が震えていて、その痛ましさにヒュンケルも哀れに思う。これ以上はお互いに限界だ。
 空間の上部であのガスがもう一度噴射される。まだかと急かされているようで心底怒りを覚えたが、自分たちには他に方法がないのも事実だ。ヒュンケルは意を決した。

 に歩を進め、強張らせている肩に手を伸ばす。かぶりを振っていたのを止めて、は稲光の如き速さで身を引いた。
「ヤ……ッ!!」
 変異した時の紅い目ではなく、泣き腫らして真っ赤になった目は怯えが混じっていて、ヒュンケルの良心がジリジリと痛んだ。だがもう後には引けぬ。既に加速した欲望は言い訳のような言葉を流れるように紡ぎだす。
「いいか、よく聞くんだ」
 は激しく首を振り、涙と汗で髪が頬に張り付いても取り払う余裕もない。肩を掴まれたその感触でさえ涙を零す咎となり、をさらに追い詰める。
「これしか、脱する方法がない。このままでは俺たち二人とも、コイツの喉元に噛み付く前に憤死してしまう。お前はそれでいいのか」
 濃くて甘い空気は既に二人の肺に満たされている。どこかで解き放たなければ本気で狂ってしまいそうな苛烈な欲望が、暴力的に身体を苛む。自制、などでは抑えきれないこの衝動は、最早自滅の一途を辿っていた。
 ヒュンケルですらこんな事を口にする瀬戸際だったのだが、は頑として首を縦に振らない。呼吸もままならず朦朧とする意識の下でも、助けを乞う事は絶対にしなかった。こんな痴態を晒すぐらいなら、命果ててもいいとでさえ思い始めていたのだ。そんな諦めに似た気持ちを抱いたのを、ヒュンケルは敏く感じ取る。こんないたいけな花を摘むのは心が痛むが、最早これまで、と決断に踏み切った。
 ヒュンケルはを強く抱き締める。暴れる身体を閉じ込めて、可能な限りの優しさを込めた声色で耳元に囁く。
「お前は何も悪くない。ただ俺が抱きたいだけだ。恨むなら俺を恨め」
 思わず声が漏れそうになった。真っ白になりそうな限界が目に見えていても、微かに残った意識で退路を用意してくれるヒュンケルの優しさに気付く。涙と荒い呼吸はまだ止まないが、拒絶しようと暴れる力は少し和らいだ。
「すぐに済む。お前は目を瞑って、アバンの名を呼んでいればいい」
 先ほどではないにしろ、は首を振った。
「そんな……! 出来、ない……!」
 代わりにするなど、これ以上ヒュンケルを貶める事はには出来なかった。だからこそ心身ともに拒絶していたのに何て事を言うのかと、は今までとは違う涙を零す。だがヒュンケルは傷を代わるなど慣れたものだと思っている。それで少女の傷が減るのなら、安いものだ。
 ヒュンケルはの頭の後ろに手を回し、首を傾げた。少しずつ近付く唇に、は最早振り切る事はしなかった。

 触れた唇の柔らかさ、熱さ、甘さ。
 軽い感動を得たが、それも一瞬のこと。すぐに身体に欲の火が点火し、深く重なるように角度を変えて口付けた。身体が覚えているこの感覚は、の抵抗しようとしていた意思を軽々と吹き飛ばし、条件反射のように目を閉じさせてしまった。そうしてしまえば、転がるように快楽へと突き進む。目蓋の裏に映る想い人の姿を捉えると、舌を絡ませただけで限界まで引き上げられた欲求に耐え切れず、身体を震わせて達してしまったのだった。
「……っは……ぁ……ん!」
 口付けで吸い取った喘ぎが驚くほど甘い。達した身体は長らく細かに震え、その様子を見てヒュンケルの下半身はすでに痛いほど勃ち上がっていた。
 ヒュンケルは素早く自分の上着を脱ぎ去ると、敷き詰められた葉の絨毯の上に広げる。そこに口付けの勢いのまま、二人は崩れ落ちた。そして首筋に舌を這わせながら性急に腰紐を解いていく。羽織を脱がせば悩ましげにくねらせた身体から女の芳香が立ち上り、ヒュンケルの鼻腔から脳天に突き抜けた。乱暴にはしないと、吹き飛びそうな意識でも誓い立てていたのに、容易く反故されそうな衝動が体内を暴れまわっている。
 破らなかっただけマシなのか、のアンダーウェアをたくし上げ、円やかなふくらみをその目の前に晒した。服をずらした時の頂きを掠める感触だけで、の身体は快感に震えた。嬌声を上げようと咽喉を反らし口を開いたのだが、すぐに自分でも驚くほどの大きさで飛び出す事となった。
「ああん!」
 ヒュンケルは喰らいつかんばかりに胸を口に含んだのだ。屹立した蕾を舌先で何度も掬い上げられると、はたがが外れたように喘ぎ声を上げ、快感にのめり込んだ。
「あッ! あッ! ああッ!」
 銀色の髪を指に絡ませて、しがみ付くような強さで胸元の頭を抱き締める。の目の前には既にアバンがいた。彼に抱かれた幾晩の夜を思い起こし、眼と脳裏に焼き付いたかの姿を忠実に目蓋へ映し出す。ヒュンケルがもう片方の乳房を揉みしだきながら頂きを爪先で弾くと、またの嬌声があがった。
「あ、ん……! せ、先生ぇ!」
 舌での愛撫を続けながら、ちらりとを見た。そしてすぐに愛撫に没頭し始める。それでいい。特別な感傷も浮き上がらせず、ヒュンケルはただひたすらに快感を貪った。
 穿いているホットパンツを脱がそうと手をかけると、は無意識に腰を上げて協力した。それは生娘ではないとヒュンケルに確信させ、そして少し安堵した。無意識下でも身体が反応するほど情事への慣れがあれば、心的なダメージもいくらか少ないだろうと思った。だがそれと同時に、こんな年端もいかない少女にそこまで仕込んでいた師に、少しの呆れと侮蔑を送る。

 の秘所はすでに濡れそぼり、熱い蜜が臀部にまで伝っていた。ヒュンケルは幾らかの緊張をもって指を伸ばす。花弁に滑り込ませた指はとろりとした蜜が絡み、誘われるように奥へと侵入させる。火傷しそうな熱を持った蜜壷は、ヒュンケルの長い指を蠢く襞で迎え入れ、途端にはヒュンケルの首に手を回し、しがみついた。
「やあぁ! あッ! だめぇ!」
 次々に襲い掛かる快感は津波のようにを追い立て、飲み込む。苛烈な欲はとどまる事を知らず、再び絶頂の縁に立たせる。充血した花芽を指先でこすり上げると、はまたあっけなく達してしまった。余韻に断続的な喘ぎ声と共にすすり泣き、何度も身体を痙攣させた。ヒュンケルの肩口に顔を押し付けて快楽を耐え忍ぶ姿は、庇護欲と加虐欲を程よく刺激する。身体の熱が上がり、さらに汗を滴らせた。
 これ以上は待てぬ、早く解き放てと、分身が猛り狂っている。ヒュンケルはズボンを下ろすと、自分でも驚くほど天を突いている分身に一瞥を寄越す。こんな状態は初めて見た。呆れを覚えるよりも強く、今にも爆発しそうな膨張で痛みが先行している。ヒュンケルを急き立てるように脈打ち、涙のように先走りの液を零す。
 の瞑っている目蓋にキスを落とし、アバンの名を繰り返し呟く唇もキスで塞いだ。やはり身体が覚えた反応は正直に体現している。は口付けを交わしながら頭の後ろに手を回し、次の行為を予見して受け入れやすいように膝を屈めた。ヒュンケルは絡める舌を解き、を見下ろすと、楔を打ち込んだ。
「あァんッ!!」
 眉をひそめながらも、紅い舌は待ち望んだ充足感に歓喜に跳ねる。この貫いた瞬間のえも言われぬ表情は、最高に艶かしく色気があった。震える睫毛も濡れた唇も、どれも匂い立つ様な官能的な動きをして見せる。この表情を目の前で見下ろしたヒュンケルは、背筋に電流を走らせて興奮に昂ぶった。たまらない。唇を舐めずり、当初考えていた抑制も忘却の彼方へと吹き飛んだ。覆い被さるようにしてに口付けを落とすと、腰の律動をはじめる。
 細い腰を持って奥を突き上げると、は悲鳴のような嬌声をあられもなく響かせる。そして強く、強く何度も腰を叩きつけると、肌はしっとりと汗ばみはじめた。ヒュンケルも限界だった、真っ白に脳裏が焼けていく感覚は久方振りで、尚且つこれまでのものは初めてだった。加速度的に高まる快感を、もはや強靭な自制心でもってすら止められない。
「ゃあッ! ああっ! あっ! イイ……!」
……!」
 震える乳房に手を伸ばし、硬く立ち上がった頂きを摘むと、秘所はこれ以上なく締めまった。ヒュンケルの呻きと共に律動の速度を増していく。
「あんッ! せ、せん……んん!」
 アバンの名を呼べばいいと言ったのは自分のはずなのに、思わず口を塞いでしまった。何故だかそうしたくなってしまったのだ。そしてそのまま駆け抜けようという狡い魂胆で、激しいグラインドでお互いを絶頂へと押し上げた。の涙ながらの喘ぎを全て飲み込み、喰らいつくした。互いの交じり合った唾液が顎を伝い、絶頂で仰け反った喉元へ零れていく。


 気を失ったから杭を抜き、独特の虚脱感にうな垂れていると、この空間へ連れてきたツタが周りを浮遊しているのに気付いた。そして二人の周囲から淡い光を吸い取っていくのだ。もしかして放出された精気を吸い取りに来たということだろうか。ヒュンケルが怪訝な顔で見ていると、吸い尽くしたのだろうか、また根の隙間に戻っていってしまった。
 すると空間の最上部で根と根の間に隙間が出来、外の光が差し込んだ。出れるのか、そう思った矢先、その隙間は再び閉ざされてしまった。ヒュンケルがどういうつもりだと眉をしかめていると、またあのガスが噴射されたのだ。
(まだ足りないのか! とんでもない悪食だ!)
 外に出られたらその胴を横真っ二つにして切り倒してやる! 舌打ちと共に鋭い眼光を向けてその一心を抱き、そして再び起きてもらう為ににキスの雨を降らした。

 
















2009.5.12
ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
休憩程度だったのにまさかのスクロールバーの短さ!
脱線こそがウチの真骨頂^^;

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